5月16日、化学大手3Mは、二酸化炭素除去(CDR)技術開発スタートアップSvante Technologiesと協力し、大気中に存在する二酸化炭素を捕捉して永久に除去できる材料を開発し、材料科学に基づく気候技術ソリューションへの継続的取り組みを拡大すると発表した。
3Mのベンチャーキャピタル部門である3M Venturesは、最近SvanteのシリーズE資金調達ラウンドに参加し、Svanteの炭素捕捉・除去技術の製造を加速させるために3億1,800万ドル(約443億円)の資金を調達している。
Svanteは、固形吸着剤をラミネートシートにコーティングし、高性能フィルターに積層するプロセスを開発した。このフィルターは、産業用ポイントソース捕捉(水素、セメント、鉄鋼、アルミニウム、パルプ&ペーパープラント、製油所から)と直接空気捕捉の両方に利用可能である。 Svanteの技術は、幅広い市場に対応しているため、炭素回収・除去分野全体の85%に適用できる。
3MとSvanteの共同開発契約(JDA)は、二酸化炭素除去(CDR)産業への販売に向けて、パラレルチャネル構造吸着剤技術を用いたソリューションの開発・製造に焦点を当てている。
【参照ページ】
(原文)3M and Svante announce joint development agreement to develop and produce carbon dioxide removal products
(日本語訳)3MとSvante社、炭酸ガス除去製品の開発・製造に関する共同開発契約を発表