Planet A、科学的根拠に基づくグリーンテックVCファンドのために約211億円を調達

Planet Aが科学的根拠に基づくグリーンテックVCファンドのために約211億円を調達

2月11日、ドイツに拠点を置くベンチャーキャピタル投資会社Planet A Venturesは、投資プロセスにおいて科学的根拠に基づくインパクト重視のアプローチを活用し、欧州のグリーンテックスタートアップを支援するため、1億6千万ユーロ(約211億円)を調達し、最初のファンドをクローズしたことを発表した。

2020年に設立されたPlanet Aは、世界最大の環境問題の解決に大きなプラスの影響を与えることができる革新的な技術を持つスタートアップに投資している。また、ビジネスモデルの基準を考慮するだけでなく、欧州のVCファンドとしては初めて社内のサイエンスチームを活用し、技術のポジティブインパクトの重要性に基づいて投資先を選定している。

科学チームがライフサイクルインパクトを評価するために考慮する要素には、原材料の抽出、生産、輸送、使用、寿命の終わりを含む、製品やサービスのすべての資源、材料の流れ、および排出が含まれる。

本ファンドは、農林業・食品、建設・不動産、エネルギー・熱、製造、輸送・移動、水・廃棄物・浄化など、幅広い分野のヨーロッパの初期段階のソフトウェアおよびハードウェアの新興企業を支援している。

Planet Aは、これまでに14社のグリーンテック新興企業に投資しており、投資先には、サプライチェーンの脱炭素化技術を提供するMakersiteや、炭素鉱物化技術を提供する44.01などがある。

本ファンドのLP投資家には、BMW、KfWキャピタル、ドイツの小売業者REWE、デンマークの国営投資ファンドVaekstfonden/EIFO、Rolf Schrömgens(Trivago)、 Maximilian Backhaus(HelloFresh)、 Rubin Ritter(Zalando)といった起業家たちが含まれている。

【参照ページ】
(原文)Berlin’s Planet A Ventures closes first fund at €160 million to back impactful GreenTech innovation | EU-Startups
(日本語参考訳)Planet A、科学的根拠に基づくグリーンテックVCファンドのために約211億円を調達

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る