1月31日、産業用製品・ソリューション・テクノロジー企業のHoneywellが発表した「環境サステナビリティ指数」の最新版によると、経済の逆風が吹く中、大多数の企業が環境サステナビリティへの投資を増やす計画を維持しており、サステナビリティ目標を達成するために企業がテクノロジーベースのソリューションに注目する傾向が高まっていると示された。
Honeywellは2022年第4四半期に本指数を発表し、四半期ごとに更新を予定している。本指数は、組織のサステナビリティへの取り組みに対する進捗状況について、ビジネスリーダーがどのように感じているか把握することを目的としている。Honeywellは、Futurum Researchと共同で作成した本レポートにおいて、複数の地域や経済セクターにまたがる企業で、環境サステナビリティ目標やイニシアチブの計画・戦略開発・実施・監督に直接携わるビジネス・テクノロジー・サステナビリティに関する750人以上の専門家に調査を実施した。
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前四半期のレポートからの最も大きな変化は、企業の環境サステナビリティ目標の達成を阻む最大の障壁として、経済的・地政学的な懸念が浮上したことである。前回の調査ではパンデミック関連が最も懸念されていた。
しかし、調査対象の専門家は、近い将来および長期的なサステナビリティ目標達成に自信を持っていることも明らかになった。専門家の目標達成への自信は、エネルギー効率と進化、排出削減、汚染防止、循環型社会/リサイクルの4つの特定カテゴリーでそれぞれ高くなった。
多くの回答者は、カテゴリーを問わず支出を拡大する計画を引き続き報告している。今後12ヶ月間に投資を増やすと回答したのは、エネルギー効率で88%(前回の91%から減少)、排出削減で85%(88%)、汚染防止で83%(86%)、循環型社会/リサイクルで84%(84%)であった。注目すべきは、各カテゴリーで投資を減らす予定があると回答したのはわずか2%であったことである。
特にエネルギー効率の分野では、前回調査の43%から50%の回答者が20%以上の増加を計画している。同様に、その他の分野でも約半数がそれぞれ20%以上の投資増加を計画している。
また、本調査では、企業がサステナビリティの目標を達成するために計画している手法の変化も示された。業務プロセスやビジネス行動の変更・廃止といったプロセス主導の変革は、回答者の43%が報告しており、依然としてトップの手法であるが、これは前回調査の62%から大幅に減少している。回答者の 24%がテクノロジー主導の変革に注力している (前四半期は 21%)。また、プロセス とテクノロジーのバランスのとれた融合が最も多く、33%が報告している (前四半期は 17%)。