Follow This、2023年株主総会でスコープ3目標設定に焦点

12月19日、オランダ環境NGOのFollow Thisは、欧米の大手エネルギー企業4社に対し、この10年間でより積極的に排出量を削減するよう求める株主決議を提出し、気候目標をめぐる大手石油企業への投資家の圧力を復活させることを目指そうとしている。

本株式決議の中で、地球温暖化を抑制するパリ気候協定の目標に「合致」するよう、2030年までにスコープ3排出量を削減する明確な目標を設定するよう各社に求めている。

同グループによると、この株式決議は、1兆3千億米ドル(約170兆円)以上の運用資産を持つ投資家が共同スポンサーになっているという。

コンサルタント会社のWood Mackenzieによると、企業が販売する製品が燃やされたときに発生する炭素であるスコープ3の排出量は、石油・ガスグループからの炭素排出量全体の80~90%を占めているとのことである。

【参照ページ】
(原文)Leading investors join shareholder activist with climate resolutions at Big Oil
(日本語参考訳)大手投資家が株主運動家と共同でビッグオイルに気候変動に関する決議を提出

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  2. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. 【PR】10/28   サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    2025-10-14

    【PR】10/28 サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    ISS ESG評価の視点と実務対応の最前線 ISSコーポレート・ソリューションズ(I…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る