Sustainable Fitch、ESG格付けサービスを14兆円のラベル付き仕組債に拡大

 

11月28日、Fitchグループのサステナビリティに焦点を当てた分析事業であるSustainable Fitchは、世界のラベル付き仕組債およびカバード・ボンドに対するESG格付けを開始し、そのデータセットを1000億ドル(約14兆円)超に拡大したことを発表した。

本発表は、今年初めに発売したESG格付商品「ESG格付、データ及び分析」に続くもので、ラベル付き仕組債及びKPIリンク商品5000億ドル(約70兆円)という当初のデータセットに、1000億ドル(約14兆円)超のラベル付き仕組債のデータセットが追加されたことになる。

本商品には、事業活動、戦略、目標、方針、手順、ガバナンスに基づいて、事業体が環境や社会に与えるプラスとマイナスの影響を評価する「事業体評価」、収益の用途、KPI、フレームワーク全体の強さとガバナンスを評価する「フレームワーク評価」、事業体とフレームワークレベルのスコアを統合し、セクター、地域、ラベリングの枠組みを超えて商品間で比較できる「商品評価」、が含まれている。

本発表により、同社はカバードボンドに対する格付と、ABSボンドに対するフレームワーク格付および機器格付を提供し、RMBS、CMBS、ソーラーABS、自動車ABS、消費者ABS、電力会社ABSなどのセクターに対する格付を提供することになった。

【参照ページ】
(原文)Sustainable Fitch Launches ESG Ratings for Global Labelled Structured Bonds
(日本語訳)Sustainable Fitch、ESG格付けサービスを13兆円超のラベル付き仕組債に拡大

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る