8月6日、インドに拠点を置く住宅ローン会社HDFCは、インド国内の手頃な価格の住宅に融資するための11億ドル(約1,500億円)のシンジケート・ファシリティを締結し、世界的に過去最大のソーシャルローンを確保したと発表した。また、本契約は、インド初のソーシャル・外部商業借入(ECB)ローンでもある。
本ソーシャルローンの収益は、インド準備銀行(RBI)のガイドラインに沿って、インドにおける手頃な価格の住宅ローンの資金調達に充てられる予定だ。HDFC会長のDeepak Parekhによると、手頃な価格の住宅を後押しすることは、政府の「万人のための住宅」の目標達成に向けて重要な役割を果たすという。
2015年に開始された「万人のための住宅」構想は、ホームレス世帯や農村部の老朽化した住宅に住む人々に、基本的な設備を含む恒久的な住宅の提供を目的としている。
MUFG銀行は、本案件でリードソーシャルローンのコーディネーターを務め、MLAB(Mandated Lead Arranger and Bookrunner)として活動した。また、CTBC銀行、みずほ銀行、State Bank of India、株式会社三井住友銀行がMLABを務めた。
【参考ページ】
(原文)HDFC raises $1.1 billion ‘social loan’ for lending to affordable housing sector
(日本語訳)HDFC、手頃な価格の住宅部門への融資を目的とした11億ドルの「ソーシャルローン」を調達