7月25日、アメリカのバイオテクノロジー企業であるGinkgo Bioworksは、農業生物学分野におけるGinkgoのプラットフォーム能力を拡大するために、Bayerとの取引に関する最終契約を締結したことを発表した。本取引により、GinkgoはBayerのウエストサクラメントにある175,000平方フィートの生物製剤研究開発施設、チーム、および内部の探索・リード最適化プラットフォームを約8300万ドル(約110億円)で取得する予定である。
現在、作物のパフォーマンスを向上させるために市場で提供されているのは化学製品および植物形質製品ですが、農業生物学は、持続可能性とパフォーマンスに多大な利益をもたらす可能性を持つ、急速に成長するソリューションのカテゴリーである。Bayerは、Ginkgoの拡大した農業生物学的プラットフォームの最初の主要パートナーとなり、Joynの主要な窒素固定プログラムの進展、作物保護や炭素隔離などの分野における新たなプログラムに焦点を当てた新しい協力関係を結ぶことになる。
Ginkgoは、3年間の戦略的パートナーシップの一環として、農業生物学分野における研究サービスをBayerに提供し、パートナーシップの下で開発された製品の純売上高に応じたロイヤルティという形で川下の価値を獲得する可能性を持っている。 すでに開示したとおり、このBayerとの提携により得られる現金収入は、本取引により取得する営業費用を大幅に相殺することが期待される。Ginkgoは、Bayerとの今回の提携に加え、他の顧客の農業用生物プログラムの開発支援にも関与していく予定だ。