6月17日、中部電力は、今夏の中部エリアの電力供給は非常に厳しい見通しになると発表し、節電への協力を要請した。また、中部電力株式会社、中部電力パワーグリッド株式会社、中部電力ミライズ株式会社の3社は、「電力需給対策本部」を共同で設置し、電力不足の危機に備える。
国の試算では、中部エリアの7月の予備率は電力の安定供給に最低限必要な予備率3%をわずかに上回る3.1%となっている。この状況で、発電所や送変電設備のトラブルが発生した場合、安定供給に支障をきたす可能性が懸念されている。加えて、ウクライナ情勢などの影響により、石油、天然ガス、石炭などの調達リスクが高まっている。
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同社は、トラブルによる供給力の減少を回避するため、発電所や送変電設備の重点的な点検・保守の実施を約束した。また、供給面での取り組みでは追加供給力の公募や需給ひっ迫時の火力発電所の増出力運転などを行うと述べた。需要面では、7月1日から9月30日の間で省エネ・節電の協力を求めている。
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今夏の電力需給見通しと節電のご協力のお願い