6月21日、再生可能燃料供給会社Neste、リージョナル航空機メーカーATR、スウェーデンの航空会社Braathens Regional Airlinesは、史上初となる100%持続可能な航空燃料(SAF)を使用した民間リージョナル航空機の試験飛行を完了したと発表した。
SAFは、現在、世界の温室効果ガス(GHG)排出量の2~3%を占める航空業界の脱炭素化を支援する重要なツールのひとつと考えられている。SAFは一般的に、廃油や農業残渣など、持続可能な資源から製造される。SAFの生産者は、従来の燃料と比較して最大80%のGHG排出量の削減が可能であると見積もっている。
スウェーデンで行われた本フライトは、3社の協力のもと昨年から始まったATR機のSAF認証プロセスの一環で、2025年の認証完了を目指したものである。また、ATRは2022年初頭、1つのエンジンにSAFを搭載した地上試験と飛行試験を実施し、先日の試験飛行では、初めて2つのエンジンにSAFを搭載して完成させた。
今回のフライトは、SAFに関する一連のマイルストーンの中で最新のものである。昨年末、ユナイテッド航空は、SAFを燃料とするエンジンによる史上初の旅客飛行の完了を発表し、英国は最近、来年末までにSAFによる史上初のネット・ゼロエミッション大西洋横断飛行を実現すると約束した。
Nesteによると、使用済み食用油などの再生可能な廃棄物や残滓原料を100%使用した「ネステ MY SAF」は、そのままの形で使用すると、化石燃料のジェット燃料使用時と比較してライフサイクルでの温室効果ガス排出を最大80%削減できる。
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First Flight in History with 100% Sustainable Aviation Fuel in Both Engines on a Commercial Aircraft