6月1日、ドイツはサステナビリティ・ストラテジーの一環として、グリーン支出および投資の資金調達を目的としたグリーンボンドで40億ユーロ(約5,600億円)を調達した。今回の新規発行は、ドイツの30年物グリーン連邦債(償還期限2050年8月)のリオープンにより行われた。
ドイツ財務省は、投資家向けに行ったグリーンボンドに関するプレゼンテーションの中で、今年後半に5年物のグリーンボンドを発行し、「ツインボンド」のコンセプトを継続した上で、グリーンイールドカーブを確立する計画であるなど、同国のサステナブル・ファイナンス市場発展への取り組みについて説明している。
ドイツは、2020年8月に65億ユーロ(約9,110億円)で10年のグリーンボンドを初めて発行して以来、最も積極的なソブリングリーンボンド発行国の一つであり、これまでに300億ユーロ(約4兆円)以上のグリーン債務を調達してきた。
ドイツは、2020年の初回発行で、グリーン証券のサステナビリティの特性、すなわち “greenium “の価値を強調するために、グリーンボンドと満期やクーポンなどの特性が一致する既存の従来型証券をマッチングさせ、「ツインボンド」のコンセプトを打ち出した。
例えば、30年物のグリーンボンドは現在1.42%の利回りで取引されており、従来の30年物に対して2bpのgreeniumを表している。
連邦政府のウェブサイトによると、このツインボンドのコンセプトは、「グリーンで持続可能な投資形態の市場を実質的に強化し、断固として発展させる」という政府の取り組みの一環である。次の段階として、政府は2022年第3四半期に予定されている第5回グリーンボンドの発行に続き、ユーロ圏のグリーンイールドカーブを確立する計画である。
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(参考記事)UPDATE 2-Germany raises 4 bln euros from 30-year green bond tap – leads