UNEP、海洋石油・ガスの探査・生産に伴う財務リスクと環境影響に関するレポート発行

海

5月、国連環境計画(UNEP)は、 海洋石油・ガスの探査・生産に伴う財務リスクと環境影響を分析したレポートを発行した。 世界経済の脱炭素化という環境上の要請に加えて、活動に伴う金融、風評、規制、オペレーション、物理的リスクの領域を考慮し、金融機関がこの分野にどのように関わり、対応すべきかを論じている。

本書は、海洋石油・ガス事業に関連するリスクを理解し、化石燃料からの脱却を目指す銀行、保険会社、投資家向けに作成された、科学的根拠に基づく実践的な資料である。また、本資料は、UNEPが連続発行している、海洋経済(ブルーエコノミー)に関する一連の分析レポートの一部である。

2050年までにネット・ゼロに到達するためには、世界の温室効果ガスの排出を迅速かつ持続的に削減し、化石燃料からの抜本的な転換を図る必要がある。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、COP26で合意されたように、地球温暖化を1.5℃に抑えるためには、石油・ガスの新規生産事業は許可せず、既存の生産事業は持続可能な再生可能エネルギーに置き換えなければならないとしている。

【参照ページ】
HARMFUL MARINE EXTRACTIVES: OFFSHORE OIL & GAS

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る