5月9日、気候変動に焦点を当てたプライベート・エクイティ・コンソーシアムである initiative Climat International(iCl)は、サステナビリティ・アドバイザリー会社ERMと共同で開発した、プライベート・エクイティ部門の温室効果ガス(GHG)排出量の会計と報告のための基準を紹介する新しい報告書を発表した。
本報告書では、GHGプロトコルや、金融機関の排出量測定・報告機関であるPCAF(Partnership for Carbon Accounting Financials)のグローバルGHG算定・報告基準の原則を適用し、GPの業務や投資活動に直接適用できるカーボンフットプリントデータの収集、算定、報告のアプローチを推奨している。
具体的には、GPおよび各投資先企業のScope1、2、3のGHG排出量の計算(排出源の特定、様々な排出範囲のデータ収集、バリューチェーン排出量の関連性と重要性の評価、計算方法など)、融資による排出量の計上、帰属、計算、排出データを公開および関係者に開示するための報告および測定基準が主要テーマとして取り上げられている。また、排出量削減の取り組み、目標設定、ネット・ゼロへの整合性、GHGデータの管理と報告の保証と検証に関するガイダンスも含まれる。
また本報告書は、責任投資原則(PRI)の支持を受け、環境情報開示プラットフォームCDPと持続可能性に焦点をあてた非営利団体セレスによって承認された。
【参照ページ】
(原文)Initiative Climat International publishes new standard for GHG accounting and reporting in private equity
(日本語訳)iCl、プライベート・エクイティに関する新しい排出量開示基準を発表