ベイン・アンド・カンパニー、ネット・マイナス・カーボンに向けた取り組みを発表

コンサル会社ベイン、今年度から排出量以上の炭素除去

4月14日、グローバルなコンサルタント会社であるベイン・アンド・カンパニーは、 ネット・マイナス・カーボンの達成に向けた新たなコミットメントを発表した。同社は今年から排出量以上の炭素を大気から除去し、今後もその状態を維持する。

ベインは、2011年にカーボンニュートラルに移行して以来、再生可能エネルギーへの転換、エネルギー効率の改善、社内チームによる革新的なグリーンソリューションへの取り組みを通じて、スコープ1と2の直接排出を84%削減し、過去数年間で事業活動における二酸化炭素排出量の著しい削減を達成。昨年は、スコープ3の主要な排出源である、出張による排出量を5年間で35%削減する目標を設定した。

新しいコミットメントを達成するため、当社は森林再生や直接的な炭素回収など、自然を基盤としたプロジェクトを支援し、残りのスコープ1、2、3排出量において100%以上の削減を目指す。

また、ベインはクライアント・ソリューションを通じた脱炭素化への貢献も強調。昨年6月には、気候変動から構造的不公正、環境悪化に至るまで、様々な課題にクライアントと協力して取り組む一連のESG機能「Further」を発表した。同社は、過去2年間に600を超えるサステナビリティ、企業責任、二酸化炭素排出、エネルギー転換の顧客プロジェクトにサービスを提供したと述べている。

【参照ページ】
(原文)Pushing beyond net zero: Bain & Company is going carbon net negative
(日本語訳)ネットゼロの先を行く。ベイン・アンド・カンパニーがカーボン・ネット・マイナスを目指す。

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