2月15日、三井物産株式会社は、露Gazprom Neft PJSC (Gazprom Neft)と、ロシアにおけるCO2回収・貯蔵(CCS)事業の取り組みに向けた共同調査実施に合意し、覚書締結を発表した。
Gazprom Neft は石油および天然ガスの探鉱開発・生産・精製・販売までを手掛ける総合エネルギー事業会社である。同社はロシア国内において、炭化水素の生産・精製企業の規模で上位3社の一角を占めている。
三井物産及びGazprom Neftは、ハイドロカーボン分野での協力関係を梃子に、露国でのCCS事業の実現に向け、両社が持つ強み・ノウハウを活用し協業を進める。
また、覚書には三井物産・Gazprom Neft社の脱炭素事業での共同案件の追求も含まれており、将来的にはCO2海上輸送技術確立、CCS技術により削減されたCO2の排出権取引に関する国際的なルール策定を通じて、日本及びアジアにおける脱炭素社会実現を目指す。
三井物産は石油・ガス上流事業の知見と広範なビジネスネットワークを活用し、英国や豪州のCCS事業に参画する等、脱炭素社会の実現に向けてグローバルに事業展開をしている。Gazprom Neft社との戦略的パートナーシップの更なる深化を目指し、今後も「環境と調和した社会」の実現に向けて、低炭素ソリューションをエネルギーバリューチェーン全体に提供する。
【参照ページ】
(原文)露国におけるCCS事業・脱炭素事業の推進に向けたGazprom Neft社とのMOU締結