2月8日、双日株式会社は、Enevo Japan株式会社、花王株式会社、凸版印刷株式会社、レコテック株式会社と協力し、神奈川県川崎市内のマンションにて、家庭から出る使用済みプラスチック容器の効率的な回収および水平リサイクルの実現に向けた検証プロジェクト『POOL PROJECT KAWASAKI』の開始を発表した。
本プロジェクトの目的は、上記仕組みの構築および家庭から出るプラスチック容器の再製品化を通じたより高度な資源循環の実現である。本プロジェクトでは、2022年度以降の取り組み拡大に向け、具体的に以下の項目を検証する。
1.排出元に近い場所での回収による効果検証
家庭から出るプラスチック容器の排出元であるマンションに3タイプ(つめかえパック、お菓子・野菜などの包装材、ボトル容器)の回収ボックスを設置し、回収率および回収状況のモニタリングをおこなう。
2.回収品目ごとの水平リサイクルの実現性
つめかえパックは花王、お菓子・野菜などの包装材は凸版印刷、ボトル容器は双日にて水平リサイクルを検証し、実現に向けた課題抽出と解決策を検討する。
3.IoTデバイスや宅配物流などの活用による収集運搬の効率化
レコテックの資源循環プラットフォーム“POOL”とEnevoのセンサーデバイスを活用し、リアルタイムで回収ボックスの堆積量を可視化する。また、宅配物流などを活用した効率的な収集運搬の実現性について検討する。
双日は本プロジェクトの検証結果を踏まえ、2022年度以降、川崎市をはじめとする自治体とともにさらに規模を拡大し、多くの製造事業者が参入可能な分別回収プラットフォームを構築し、持続可能なコストで再製品化に十分な量を安定的に分別回収・リサイクルできるような仕組みづくりを加速する。