TescoとDRS、冷蔵貨物の鉄道輸送における提携を発表。CO2排出量の大幅な削減に貢献

TescoとDRS、冷蔵貨物の鉄道輸送における提携を発表。CO2排出量の大幅な削減に貢献

12月16日、TescoとDRSは、英国の鉄道に新サービスを導入するために提携したことを発表した。今回導入する新サービスは、Tescoが英国で初めて冷蔵鉄道貨物を利用するもので、ティルベリーからコートブリッジまでCO2の少ない鉄道で1日2回、週7日冷蔵商品を配給するものである。

鉄道を利用することは、環境面においてメリットが大きい。ティルベリーからコートブリッジまでの415マイルのルートでは、DRSのクラス88バイモード電気機関車が使用される。この機関車は電気で走行することができ、排気ガスや温室効果ガスの排出をゼロにすることが可能である。このサービスだけで、毎年少なくとも17,000個のコンテナが道路から排除され、Tescoは730万マイルの道路走行と約9,000トンのCO2を削減することができる。

また、ティルベリー・フォース港でヨーロッパ各地の鉄道事業と連携することにより、生鮮食品の輸送にかかる二酸化炭素排出量を大幅に削減することが可能になる。

Tescoは、2035年までに自社事業における排出量を完全にゼロにするという公約を達成するため、鉄道貨物の利用を増やしている。過去1年間だけでも、鉄道で輸送される店舗向け青果物のコンテナ数は50%近く増加している。

【参照ページ】
(原文)A cool move to keep emissions on track
(日本語訳)TescoとDRS、提携し冷蔵貨物の鉄道輸送を開始 CO2排出量大幅削減に貢献

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る