Maersk、5億ユーロのグリーンボンド発行に7倍の応募。カーボンニュートラル船の建造に充当

Maersk、5億ユーロのグリーンボンド発行に7倍の応募。カーボンニュートラル船の建造に充当

11月19日、総合コンテナ物流企業であるA.P. Moller – Maerskは、カーボンニュートラルなメタノールを動力源とする最初の船舶の建造に必要な資金を調達することを目的とした、5億ユーロ(約650億円)の第一回グリーンボンド募集の成功を発表した。

この公募は、同社が最近発表した「グリーンファイナンスフレームワーク」に基づいて行われ、7倍以上の応募があり、最終的に37億ユーロ(約4,760億円)の注文を受けた。この取引により、10年債のクーポンは0.75%となり、Maerskにとって過去最低の年利となった。


2021年8月、Maerskは、現代重工業(HHI)が建造する8隻の外航16000コンテナ船の発注を発表した。この船は、デュアルフューエルエンジンを搭載しており、従来の低硫黄燃料だけでなく、メタノールでの運航も可能である。

本船の導入により、年間約100万トンのCO2排出量の削減が見込まれる。

【参照ページ】
(原文)Maersk issues first green bond to fund first green methanol vessels
(日本語訳)Maersk、5億ユーロのグリーンボンドを発行し、カーボンニュートラルな燃料を使用した船舶を受注

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る