Holcim 、成長戦略「Strategy 2025 – Accelerating Green Growth」を発表

Holcim 、成長戦略「Strategy 2025 – Accelerating Green Growth」を発表

11月18日、建築資材のリーディングカンパニーであるHolcimは、革新的で持続可能な建築ソリューションのグローバルリーダーとなることを軸とした成長戦略「Strategy 2025 – Accelerating Green Growth」を発表した。

Holcimによると、この計画では、サステナビリティとイノベーションにより、3%~5%の売上成長、2025年には10%のROIC、EBITマージンの改善を実現し、全事業で利益ある成長を達成することを想定している。


Holcimの戦略は、持続可能な建築ソリューションへの注目が高まっていることを利用している。特に、建築資材企業は、主要製品の炭素集約度の高さから、気候変動対策の中心的存在となっている。セメントの生産は、世界の二酸化炭素排出量の約8%を占めており、1000kgの材料を生産するごとに900kg以上の二酸化炭素が排出されている。

Holcimは、2050年のネット・ゼロ目標を最初に設定し、Science Based Targetsイニシアチブの「1.5℃のためのビジネス・アンビション」誓約に署名した最初のグローバル建材企業として、サステナビリティの面で業界で最も積極的な企業の一つである。今月初め、同社は2024年までに持続可能な資金調達を40%達成するという新たなコミットメントを発表した。

同社は、ECOPactグリーンコンクリートやECOPlanetセメントなどの革新的な建築ソリューションによる成長の加速など、2025年戦略の主要な推進要因を明示した。ECOPactは、一般的なコンクリートと比較して、二酸化炭素の排出量を30%から100%削減することを特徴とし、ECOPLanetは、一般的なセメントと比較して、二酸化炭素の排出量を30%以上削減するグリーンセメントの新製品で、今年7月に発売された。

Holcimは、グリーンビルディングソリューションの最前線に立ち続けることを約束し、生コンの純売上高の25%をECOPactから得ている。また、2025年までに1,000万トンの建設・解体廃棄物を含む7,500万トンの材料をリサイクルすることを計画している。

【参照ページ】
HOLCIM LAUNCHES ITS STRATEGY 2025 “ACCELERATING GREEN GROWTH”

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  3. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る