激動下の新興市場で問われる「レジリエンス」の再定義

1月6日、世界経済フォーラムは、マッキンゼー・アンド・カンパニーと連携し、新興市場におけるレジリエンスの重要性を分析した白書を公表した。従来、レジリエンスはショック後に元の状態へ戻る「回復力」を指してきたが、混乱が常態化した現在では、不確実性の中でも投資・革新・成長を継続できる能力を意味する。

調査によれば、競争力確保にレジリエンスが重要だと認識する経営層は多い一方、主要分野で十分な対応力を備える企業は4社に1社にとどまる。新興市場は世界GDPの約60%を占める成長の牽引役であるが、気候変動や地政学、サプライチェーン混乱の影響を受けやすい。白書は、①インフラと供給網強化、②デジタル化とスキル育成、③中小企業の資本アクセス改善、④政策不確実性の低減を同時に進める必要性を示した。政府、企業、多国間開発銀行の協調により、レジリエンスを成長基盤へ転換できると結論づけている。

(原文)激動の時代の新興市場で重要な「レジリエンス」とは

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