MISOとMicrosoft、送電計画と系統運用を加速するクラウドAI基盤を構築

1月7日、米中西部の系統運用機関ミッドコンチネント独立系統運用者(MISO)は、Microsoftと戦略的協業を開始し、クラウドネイティブかつAI対応の統合データ基盤を構築すると発表した。送電計画の高度化、リアルタイムの状況把握強化、急速に進む電化や大規模データセンター需要への対応を目的とする。

MISOは米国約15州とカナダの一部をカバーし、再生可能エネルギーの拡大、分散型電源の増加、火力発電の退役など複雑化する系統運用に直面している。新基盤ではAzure上に単一の公式データ基盤を構築し、需給・再エネ出力・混雑の予測、送電計画の大規模シナリオ分析をAIで実行する。Microsoft Foundryによるモデル管理や、運用者向けの支援インターフェースも導入され、意思決定時間の短縮を図る。

制御系そのものは維持しつつ、重い分析処理をクラウドで行う段階的手法を採用する点が特徴である。一方、データ品質、サイバーセキュリティ、運用判断における人間の関与確保などが実装上の重要課題とされている。

(原文)MISO Microsoft Cloud AI Platform for Faster Grid Planning and Real-Time Ops

関連記事一覧