
9月11日、イタリアの再生可能エネルギー事業者 GreenIT は、2030年までに1GWの設備容量を実現する産業計画の一環として、総額3億7000万ユーロのプロジェクトファイナンス契約を締結した。調達資金は、イタリア国内における複数のオンショア型グリーンフィールド再エネ事業の開発・建設に充てられ、2028年までの完成を予定している。
本ファイナンスは「グリーンローン原則(Green Loan Principles)」に準拠した柔軟かつ長期的な資金供給スキームである。GreenIT のパオロ・ベッルッチCEOは「この戦略的資金調達の完了により、今後数年にわたる投資の財政基盤が強化された。イタリアのエネルギー転換における主要な役割を担うという当社のビジョンに対し、貸し手から強い信頼が示された。」とコメントしている。
主要な貸付機関には、欧州投資銀行(EIB)が2億2000万ユーロを拠出(1億8,000万ユーロの直接貸付と4,000万ユーロの金融仲介機関経由)し、残額はBNPパリバ、クレディ・アグリコル、ING、ソシエテ・ジェネラルの各ミラノ支店が参加している。
GreenIT は、Eni 傘下の Plenitude とイタリア国営投資銀行グループ CDP の子会社 CDP Equity による合弁会社であり、再生可能エネルギーの拡大を通じて国家レベルの脱炭素化とエネルギー安全保障の強化に貢献している。今回の資金調達は、イタリアにおけるクリーンエネルギー投資加速の象徴的な一歩と位置づけられている。
(原文)GreenIT signs €370 million financing agreement to support its industrial plan