
9月4日、北欧のサステナビリティソフトウェア大手Position Greenは、ベネルクス地域でサステナビリティ報告とEU規制対応に強みを持つGreenomyを買収したと発表した。これは、直近のノルウェー炭素管理プラットフォームMorescopeの買収に続く動きで、欧州の分散したサステナビリティテック市場を統合する次の一手となる。
GreenomyはCSRDやEUタクソノミー、VSME報告に対応した先進的なプラットフォームとして国際的に評価されており、ブリュッセル拠点を通じてEUの中心に強固な基盤を築くことになる。
Position Green会長ヨアヒム・ナーヘム氏は「Greenomyとの統合は単なる買収ではなく、欧州の政治・金融の中心と直結する業界リーダーとの提携だ」と強調した。Greenomyのマルリース・ゲバエルト氏も「両社の統合により、企業がコンプライアンスを超えて成長機会を解放し、革新と気候行動を推進する」と述べた。
さらに、Greenomy創業者アレクサンダー・スティーブンス氏は引き続き顧問として関与し、買収後も専門性を発揮する。大手金融市場インフラであるユーロクリアは引き続き株主として関与し、1.6兆ユーロ超のサステナブル債市場とESGデータの接続を強化する。
世界のESG報告ソフト市場は2023年の13億ドルから2029年に56億ドル超へ拡大が見込まれており、今回の買収は欧州最大級のESGプラットフォーム形成に向けた重要な一歩となる。
(原文)Position Green accelerates European sustainability tech consolidation with Greenomy acquisition
(日本語参考訳)ポジショングリーン、グリーンオミー買収で欧州のサステナビリティ技術統合を加速