
9月2日、ロンバー・オディエ・インベストメント・マネージャーズ(LOIM)は、オーナーシップ・キャピタルの統合に向け基本合意書を締結したと発表した。最終契約および規制当局の承認を経て実現する予定だ。
オーナーシップ・キャピタルはオランダ拠点の資産運用会社で、サステナビリティ要因の精緻な分析と積極的なエンゲージメントを基盤とし、長期的な企業価値と持続可能性の向上を目指す株式運用を展開してきた。2008年に構想された戦略のもと、最高投資責任者オットー・ファン・ブール氏が率いている。
今回の統合により、LOIMのサステナビリティ関連資産運用残高は100億米ドルに到達する見込みである。LOIMは現在、総額780億米ドルを運用しており、コア、オルタナティブ、サステナビリティの3部門を柱としている。その中でもサステナビリティ部門は環境・社会・デジタル移行を重視し、株式市場と資産配分における変化を投資機会として位置づけている。
ロンバー・オディエ・グループ経営パートナーでありLOIM共同責任者のジャン=パスカル・ポルシェロ氏は「オーナーシップ・キャピタルの統合は、深いリサーチに基づいた投資手法への確信を示すものだ」と述べた。また、ファン・ブール氏は「両社はサステナビリティと長期的価値創造において共通の哲学を持ち、この提携が投資能力を高めると確信している」とコメントした。
統合後は、脱炭素を中心としたシステマティック戦略、気候・自然・社会テーマに基づく投資など、LOIMの幅広いサステナブル運用商品群をさらに強化することになる。
(原文)Lombard Odier Investment Managers to acquire Ownership Capital