アレス・マネジメント、シェル傘下サヴィオンと米国太陽光発電事業で合弁設立

7月28日、米オルタナティブ資産運用会社アレス・マネジメントは、インフラ投資ファンドを通じて、英エネルギー大手シェル傘下の再生可能エネルギー会社サヴィオンと共同で、米国の太陽光発電事業に特化した合弁会社「Tango Holdings, LLC(Tango)」を設立したと発表した。新会社は、サヴィオンが開発したオハイオ、ケンタッキー、オクラホマ、インディアナ各州における計496メガワット(MW)規模の太陽光発電プロジェクトを運営する。

Tangoの出資比率はアレス・ファンドが80%、サヴィオンが20%で、マーティン郡ソーラープロジェクトやキオワ郡プロジェクトなど計5件の発電事業への出資を含む。サヴィオンはTangoの経営を主導し、Shell Renewable Asset Management Internationalが資産管理を担当する。

アレスは、今後も長期安定収益が見込まれるインフラ資産への投資を拡大していく方針で、直近12か月間に9州・4つの電力市場にまたがる計4GW超の発電資産へ出資を行っている。アレスのスティーブ・ポルトは「サヴィオンとの連携により、米国主要市場での電力供給強化と投資家へのリターン最大化を目指す」とコメントした。

(原文)Ares Management Establishes Joint Venture With Savion to Invest in U.S. Solar Power Generation

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