リオ・ティントとハイドロ、アルミ製錬所向けのCO₂回収技術で提携
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1月30日、鉱業会社のリオ・ティントとハイドロは、アルミ電解プロセス向けのCO₂回収技術の評価・導入を目的とした提携を発表した。両社は特定の研究開発活動に関する情報、成果、コストを共有し、実験室レベルから実際の製錬所での試験までを含む技術開発を進める。
両社は今後5年間で約4,500万ドルを投資し、主にリオ・ティントの欧州拠点およびハイドロのノルウェー拠点で研究を実施する。今回の提携とは別に、それぞれの脱炭素化戦略も継続する。
アルミ製錬におけるCO₂排出削減の課題
アルミニウム製錬プロセスにおける陽極反応は製錬所のCO₂直接排出の約75%を占める。リオ・ティントとハイドロの科学者は、カーボンフリー製錬技術(ハイドロの「HalZero」、リオ・ティントの「ELYSIS」への参画)に加え、CO₂回収技術の開発も進めてきた。
CO₂回収の課題は、製錬所の排ガスに含まれるCO₂濃度が約1%(体積比)と低い点にある。直接空気回収技術(DAC)や低濃度対応技術の適用が求められるが、商業化にはまだ技術成熟が必要だ。リオ・ティントとハイドロの提携は、この開発プロセスを加速させ、アルミ産業の脱炭素化を推進することを目指している。
【参照ページ】
(原文)Rio Tinto and Hydro partner on carbon capture technologies for aluminium smelters
(日本語参考訳)リオ・ティントとハイドロ、アルミニウム製錬所向け炭素回収技術で提携