ISS ESG、カスタマイズ可能な気候影響レポートを発表

11月21日、 ISS STOXXのサステナブルファイナンス部門であるISS ESGは、投資家向けにカスタマイズ可能な「気候影響レポート」を発表した。この新レポートは、気候関連目標の設定、リスク管理、報告、エンゲージメント活動の向上と情報発信を支援することを目的としている。

このレポートは、ISS ESGの最新強化版であるシナリオ整合サービスを活用し、グラスゴー・ネットゼロ金融同盟(GFANZ)の推奨事項に準拠したポートフォリオ整合性測定のベストプラクティスを反映している。国際エネルギー機関(IEA)、中央銀行と金融監督当局ネットワーク(NGFS)、シドニー大学との共同開発によるUNEPのOne Earth Climate Modelなど、多様なモデルを通じて、1.5°Cから3°C超の温暖化シナリオが評価されている。

投資家は、ISS ESGの独自プラットフォーム「DataDesk」を通じて、標準パッケージ(2モデル)または高度パッケージ(5モデル)から最大22シナリオを選択可能だ。2030年と2050年の中長期的なパフォーマンス評価に加え、セクター分析や上位寄与企業の特定も行える。

ISS STOXXのESG部門責任者、ティル・ユング氏は「ISS ESGは、信頼される気候データと分析の提供者として、今回の新サービスを発表した。今後も2025年に向けて革新を続けていく」とコメントした。

【参照ページ】
(原文)ISS ESG Launches Customizable Climate Impact Report
(日本語参考訳)ISS ESG、カスタマイズ可能な気候影響レポートを発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. 2025-7-9

    ISSB、SASB基準の包括的見直し案を公表

    7月3日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASB基準の改訂案およびIFRS S2実…
  3. 2025-7-8

    欧州198団体がサステナブルファイナンス規制の骨格維持を要請

    7月1日、欧州持続可能投資フォーラム(Eurosif)を含む198の投資家・企業団体は、EUのサス…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る