米テキサス州、エネルギー企業のボイコットリストに英ナットウエストを追加

8月24日、米テキサス州が、イギリス・スコットランド・エディンバラに本拠を置く金融会社である、ナットウェストグループをエネルギー企業のボイコットリストに追加した。

テキサス州は2021年に、世界的な金融企業による化石燃料のボイコットに対する包括的な法案を可決した。この法案により、テキサス州政府は、エネルギー産業を支える重要な経済基盤を保護するため、特定の金融機関がエネルギー企業をボイコットしているかどうかを監視する義務を持った。対象企業は、公開取引されている金融サービス企業、銀行、投資会社だ。

ナットウェストグループは、環境、社会、倫理(ESE)リスクを管理するため、特にリスクの高い9つのセクターに対してリスク受容基準(RAC)を設けてきた。ESEリスク・フレームワークにより、特定の顧客との関係、取引、活動、プロジェクトに対して、デュー・デリジェンスを強化することを要求してきた。

このリストにナットウェストグループが追加されたことにより、テキサス州の政府機関、特に年金基金やその他の公的資金に大きな影響を与える可能性がある。これらの期間は、リストに掲載された企業やファンドに対する新たな投資が禁止され、既存の資産については売却が求められることがある。

【参照ページ】
(原文)DIVESTMENT STATUTE LISTS
(日本語参考訳)会社分割法リスト

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…
  2. ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    2025-3-31

    ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-3-27

    【GPIF発表】「優れた統合報告書」と「改善度の高い統合報告書」選定結果

    3月11日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国内株式の運用を委託している運用機関に対…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る