ISS ESG、人権問題やリスクのソリューションを強化

6月12日、ISS ESGは投資家がポートフォリオのリスクを監視し、報告するための強化された現代奴隷制ソリューション(強制労働や児童労働、人身売買に関するリスクソリューション)を発表した。この新しいソリューションは、現代奴隷制に関連するリスクの評価、開示、管理などに関するデータを提供する。

新しいソリューションには、スコアカードとポートフォリオレポートが含まれ、このレポートは、ISS ESGの評価データ・レーティングや外部ソースからのデータに基づいている。リスク管理ソリューションは、世界の約60,000の発行体がリスク評価され、世界中の企業のリスクを対象にしている。

ISS ESGの責任者であるティル・ユング氏は、「この新しいソリューションは、企業の現代奴隷制およびサプライチェーン関連の開示の改善を背景に、タイムリーなものである」と述べた。また、投資家はこのツールを使って、現代奴隷制リスクを特定し、企業のパフォーマンスを評価し、報告することができるともしている。

この強化されたソリューションは、強制労働や児童労働、人身売買に関する論争を監視し、リスク管理を支援するための重要なツールになるだろう。

【参照ページ】
(原文)ISS ESG Launches Enhanced Modern Slavery Solution
(日本語参考訳)ISS ESG、強化された現代奴隷制ソリューションを発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-15

    ESGフロントライン:移行計画の“実行力”が企業価値を左右する時代へ

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-7-15

    ESRS開示項目66%削減案へEFRAGが草案公表。ダブルマテリアリティ評価も負担軽減

    7月、欧州のサステナビリティ報告基準を策定する欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、欧州サステ…
  3. ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025-7-11

    ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025年7月に公表されたSASBスタンダードの改訂案は、IFRS S2の産業別ガイダンスと連動す…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る