元ダノンCEO Emmanuel Faber氏、ISSBのリーダーに就任

12月16日、IFRS財団の評議委員会は、Emmanuel Faberを2022年1月1日付で国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の議長に任命したことを発表した。

今回の任命は、11月のCOP26におけるISSBの創設、気候変動開示基準委員会と価値報告財団(統合報告フレームワークとSASB基準を所蔵)のIFRS財団への統合、技術準備作業部会が作成した一般開示と気候変動開示要求の試作品の公表についての発表に続くものである。

ISSBは、公益のために、IFRSサステナビリティ開示基準を開発し、投資家に高品質でグローバルに比較可能なサステナビリティ情報を提供するよう設計された開示要求事項のグローバルなベースラインを提供する予定である。この作業プログラムは、G20首脳によって歓迎され、世界中の市場規制当局、多国間機関、投資家及び企業の支持を得ている。

管理委員会は、近日中に残りのISSBメンバーの指名を募集し、代表性と専門的経験の多様性を確保するとともに、ISSBのグローバルリーダーシップチームを構築するための副委員長およびシニアスタッフの任命を発表する。

ISSBの最初のパブリックコンサルテーションは、一般開示要求基準案と気候変動開示基準案について意見を求めるもので、2022年の第1四半期に公表される予定である。提案される基準は、ISSBが既存の投資家向け持続可能性報告イニシアティブの作業を基に作成された技術準備作業部会からの勧告を基に作成される予定だ。

【参照ページ】
Emmanuel Faber appointed to lead the International Sustainability Standards Board

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