経産省、「カーボンフットプリントレポート」及び「カーボンフットプリントガイドライン」を公表

 

3月31日、経済産業省は、「サプライチェーン全体でのカーボンニュートラルに向けたカーボンフットプリントの算定・検証等に関する検討会」を開催し、カーボンフットプリントを巡る状況と今後の方向性、及び算定・検証に関する指針について取りまとめた。

「サプライチェーン全体でのカーボンニュートラルに向けたカーボンフットプリントの算定・検証等に関する検討会」では、カーボンニュートラル実現のためのサプライチェーン全体での排出削減に向けて、グリーン製品が選択されるような市場を創出し、我が国の成長に繋げていくことを目的に、2022年9月から2023年1月までに計4回の議論を行い、

  1. 国内外のカーボンフットプリントを巡る状況を整理するとともに、そうした状況を踏まえて、我が国企業のサプライチェーン全体での排出削減と製品・産業の競争力強化の観点から、参照すべきルールを考察するとともに、カーボンフットプリントに関連する政策対応の方向性を明示するレポート・・・「カーボンフットプリント レポート」
  2. カーボンフットプリントの算定及び検証について、上記の観点から具体的に必要と考えられる事項・枠組について整理し、それを満たすことで一定の確からしさを担保することができるガイドライン・・・「カーボンフットプリント ガイドライン」

の2点について、検討を進めてきた。「レポート」及び「ガイドライン」は、令和5年2月16日(木)から令和5年3月2日(木)にパブリックコメントを実施した上で、検討会で書面審議を行った。なお、「レポート」については、検討会でとりまとめて公表し、「ガイドライン」については、経済産業省及び環境省の連名として公表する。

レポートでは、以下の3点について、整理している。

  1. CFP とは何か
  2. CFP の取組の現状と課題、今後の方向性
  3. 今後に向けた政策の論点

ガイドラインでは、以下の構成で、カーボンフットプリントの算定等に取り組む者に対する指針を示している。

第1部 基本的な考え方、カーボンフットプリントの意義・目的
第2部 カーボンフットプリントに関する取組指針(別冊)実践ガイド

【参照ページ】
「カーボンフットプリントレポート」及び「カーボンフットプリントガイドライン」を取りまとめました

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