キリンビバレッジ、リサイクルレジンを100%使ったペットボトル製造を開始

キリンビバレッジ、湘南工場でリサイクルレジンを100%使ったペットボトルのプリフォーム製造を開始

1月20日、キリンビバレッジは、湘南工場で、リサイクルレジンを100%使ったペットボトルのプリフォームの製造を3月上旬より開始すると発表した。

現在、湘南工場では、バージンレジンを使ったプリフォームは製造しているが、リサイクルレジンを100%使ったプリフォームは外部調達している。同社は、再生PET樹脂を100%使用した「R100ペットボトル」の使用を一部の商品で開始し、今後さらに拡大していく計画である。しかし、リサイクルレジンを100%使ったプリフォームを安定的に外部から調達するには限りがある。「R100ペットボトル」を使った商品をさらに拡大していくには、自社でリサイクルレジン100%を使ったプリフォームを製造し、供給量を増やす必要があった。

今回、豊通ペットリサイクルシステムズの滋賀工場が2022年10月より本格稼働したことにより、プリフォームに使用するリサイクルレジンを十分に調達できるようになった。そこで、同社は湘南工場の既存のプリフォーム製造設備を用い、リサイクルレジンを使ったプリフォームの製造を決定した。

本取り組みには以下の効果が挙げられる。

  • リサイクルレジンの製造工程では、バージンレジンと比べ、GHG排出量を50~60%削減可能
  • 「R100ペットボトル」の安定した調達
  • 容器包装の自社製造による品質管理の精度向上

今後、同社は本取り組みを実施することで、「R100ペットボトル」の商品展開をさらに推進し、プラスチックに関する社会課題解決への貢献を目指す。

【参照ページ】
キリンビバレッジ湘南工場でリサイクルレジンを100%使ったペットボトルのプリフォーム製造を開始

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  2. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…
  3. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る