エスティローダー、ブランドポートフォリオ全体で使用する紙製ボトルの開発を検討

エスティローダー、ブランドポートフォリオ全体で使用する紙製ボトルの開発を検討

エスティ・ローダー・カンパニーズ(ELC)は、紙製ボトルの開発に取り組む大手パッケージ商品メーカーのPulpex(パルペックス)パートナーコンソーシアムに参加したことを発表した。

パルペックスは、責任を持って管理された森林からの100%再生可能な原料を用いて、木材パルプからボトルを形成する世界初の技術だ。ベンチャー企業であるパイロット・ライト社と飲料用アルコール会社であるディアジオ社のコラボレーションにより、2020年に発足した。コンソーシアムの追加パートナーには、ユニリーバ、ペプシコ、GSKコンシューマー・ヘルスケア、カストロールが含まれている。

ELCは、パルペックスに参加する最初のプレステージ・ビューティー・パートナーであり、同社のブランド・ポートフォリオ全体でペーパーボトリング技術を拡大する機会を得た。今月初め、ELCはリサイクル素材の使用を増やし、バージンプラスチックの使用を削減することを目標とした一連の新しい持続可能なパッケージの目標を発表した。パルペックス社の技術を拡大することで、2030年末までにパッケージに使用される石油系バージンプラスチックの使用量を50%以下にするという目標を達成することができると考えている。

ELCはここ数ヶ月の間に、特殊素材メーカーのイーストマン社と協力して、100%リサイクル素材を使用した新開発の分子再生ポリエステル製品群を取り入れ、素材成形技術メーカーのロクトール社と協力して、廃棄物を大幅に削減した製品のための持続可能なパッケージソリューションを開発・導入するなど、いくつかの持続可能なパッケージに関するパートナーシップを開始している。

【参照ページ】
(原文)The Estée Lauder Companies Joins Pulpex Partner Consortium to Develop Prestige Beauty’s First Widely Recyclable Paper Bottle
(日本語訳)エスティローダー、ブランドポートフォリオ全体で使用する紙製ボトルの開発を検討

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る