人材データの新たな世界標準へ デノミネーターがエクリリープを買収

11月4日、社会・人的資本データを提供するデノミネーター(Denominator)は、ジェンダー平等と多様性データの先駆企業エクイリープ(Equileap)の買収を発表した。
エクイリープは2016年以来、総額150億米ドル超の投資戦略を支えてきた実績を有し、その研究手法と評価枠組みは今回も維持される。

両社の統合により、カバレッジは世界約550万社へ拡大し、労働慣行、離職率、組織構造、従業員の意識指標など1,800以上の透明なデータポイントを提供する体制が整う。これにより、人的資本が企業価値の中核を占める現代において、投資家は人材戦略と財務成果の関係をより精緻に評価できるようになる。

デノミネーターの最高経営責任者(CEO)アンデルス・ローデンバーグ氏は、「高い整合性を持つ専門データが、価値とリターンの双方に資する意思決定を可能にする」と述べた。
エクイリープ共同創業者のダイアナ・ファン・マースダイク氏はデノミネーターの最高商務責任者(CCO)に就任し、運営面では最高執行責任者(COO)ロッテ・ファン・デル・ステルト氏が両社統合を指揮する。顧客対応は従来の体制を継続しつつ、スケールと技術基盤が強化される。

本買収により、人的資本インテリジェンスは投資運用だけでなく、サプライチェーン管理、企業比較、ESGデューデリジェンスへと応用範囲が拡大する。両社は、人的資本を企業の持続的価値創造につなげる新たな基準の構築を目指す。

(原文)Denominator acquires Equileap | Creating a global leader in Human Capital Data
(日本語参考訳)デノミネーターがEquileapを買収 | 人材データにおけるグローバルリーダーの誕生

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