米国、家庭エネルギー革命へ、ConnectDERが3500万ドルを調達
12月3日、北米の住宅向け電化ソリューションを提供するConnectDERが、シリーズDラウンドで3500万ドル(約53億円)を調達した。資金調達を主導したのはBlackRockとTemasekの共同事業であるDecarbonization Partnersで、新規投資家としてMassMutual Venturesが参加した。既存投資家にはAvista DevelopmentやClean Energy Venturesなどが名を連ねる。
今回の資金調達は、ConnectDERが次世代製品「IslandDER™」を発表する重要な契機となった。同製品は、太陽光発電、蓄電池、電気自動車(EV)などを統合し、家庭全体でバックアップ電力を提供する新しいメーターソケットアダプターだ。
Decarbonization Partnersのメーガン・シャープ博士は「ConnectDERの技術は家庭電化の課題を解決し、手頃な価格で市場を加速させる」と評価した。
さらに、ConnectDERのIvo Steklac CEOは「今回の資金を活用して市場拡大と製品革新を進め、エネルギー貯蔵システムの新しい価値を提供する」と述べた。同社の製品は数分で設置可能で、従来の配電盤や接続機器のアップグレード費用の10分の1以下で提供される。
アメリカでは約6000万世帯が、太陽光発電やEV充電、レジリエントなエネルギーソリューションの導入に適した設備を欠いている。ConnectDERの製品はこの障壁を取り除き、エネルギー産業の拡大と雇用創出に貢献している。
【参照ページ】
(原文)ConnectDER Secures Series D Funding to Accelerate Growth and Deliver Transformational Resiliency and Electrification Solutions across North American homes
(日本語参考訳)ConnectDER がシリーズ D 資金調達を確保し、成長を加速し、北米の家庭に変革的な回復力と電化ソリューションを提供