【ESG 企業開示事例⑱】三井住友トラスト・ホールディングスのマテリアリティ・マネジメントとサステナブル金融への取り組み

こんにちは!ESG Journal編集部です。

本記事はESG / SDGsに力を入れて取り組んでいる上場会社の事例を取り上げるシリーズになります。

第18弾として、本日は三井住友トラスト・ホールディングス(以下三井住友トラストHD)を取り上げたいと思います。

三井住友トラストHDについて

三井住友信託銀行を中心に、複数の金融サービスを展開する企業を傘下に持つ持株会社。資産運用残高で国内金融機関の首位。企業年金受託残高などで信託トップ。

出所:SPEEDA、会社公表資料より作成

CSR/ESGにおける対外的評価

ESGファイナンス・アワード・ジャパン(2019):金賞

また2019年度に環境省が創設した「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」融資部門において金賞を受賞しており、ESG投資に関する取り組みについて国からも大きな評価を受けています。

受賞理由

三井住友信託銀行は、サステナビリティを追求するビジネスの推進を取組の柱として、サステナブル金融に注力している。また、国連環境計画イニシアティブ(UNEP FI)が制定した各種原則にいち早く賛同するとともに、資金使途のない一般の融資においては、世界初のポジティブ・インパクト・ファイナンスを実現した。選定委員会では、顧客との対話を通じたインパクト評価やKPIの設定などのポジティブ・インパクト・ファイナンス(以下、PIF)に関する取組を今後も継続して進めていく姿勢や、国内外の銀行業界へのPIFの普及にも尽力している点を高く評価した。

出所:環境省

GPIFの運用機関が選ぶ「優れた統合報告書」:1運用機関選定
GPIFの運用機関が選ぶ「改善度の高い統合報告書」:複数運用機関選定

運用機関からは特に「統合報告書の改善度が高い」点を評価されています。実際にどのような点が評価されているのか、統合報告書やESGに関する開示資料を中心に、詳しく見ていきたいと思います。


以降のコンテンツは無料会員登録を行うと閲覧可能になります。無料会員登録を行う

すでに登録済みの方はログイン画面へ

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る