Berge Bulk、排出量削減のため風力アシスト推進を利用した貨物船を就航

Berge Bulk、排出量削減のため風力アシスト推進を利用した貨物船を就航

10月17日、ドライバルク船のオーナーであるBerge Bulkは、21万トン積載のベルジ・オリンパス号に、風力を利用して燃料消費量とCO2排出量を削減するYara Marine TechnologiesのBARTech WindWingsを4基搭載したと発表した。

YaraのWindWingsは、それぞれ高さ37.5メートル、幅20メートルの空気力学的スパンを持ち、高度な風力補助推進と航路最適化システムを提供する。

両社によると、新装置の導入により、平均的な世界航路で1日あたり6トンの燃料削減と、1日あたり約19.5トンのCO2排出削減が可能になるという。また、この改造により、ベルジ・オリンパス号は世界で最もパワフルな帆船貨物船となると述べた。

Berge Bulkは、今回の設置は2025年までにカーボンニュートラルを目指す同社の野望の一環であり、風況に恵まれた航路を航行する、より多くの船舶へのWindWingsの設置を評価すると付け加えた。Bergeの脱炭素化計画には、船隊効率の改善、海事技術の活用、新燃料の試験導入、炭素回収への投資が含まれている。

【参照ページ】
(原文)Berge Bulk Unveils The World’s Most Powerful Sailing Cargo Ship
(日本語参考訳)Berge Bulk、排出量削減のため風力アシスト推進を利用した貨物船を就航

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-28

    ネイチャーポジティブ経営の重要性が増大・企業に求められる対応とは?(再掲)

    ※2024年3月5日公開済みの記事に「移行計画」「ネイチャーポジティブ宣言」に関する情報を一部更新…
  2. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-3

    ESG資産の成長継続へ、AIとエネルギー転換が次の焦点―にBBG調査

    8月25日、ブルームバーグ・インテリジェンスは2025年春に実施したESG投資家調査を発表した。約…
  2. 国内外のサステナビリティ開示動向(2024年度)ーGPIFサステナビリティ投資報告書が示す課題とは-

    2025-9-3

    国内外のサステナビリティ開示動向(2024年度)ーGPIFサステナビリティ投資報告書が示す課題とは-

    8月29日、GPIFが2024年度サステナビリティ投資報告書を公表した。本報告書では、気候関連開示…
  3. 2025-9-1

    マレーシアで1.5GWの太陽光×蓄電プロジェクト始動、データセンター向け再エネ供給を強化

    8月25日、マレーシアの国営エネルギー会社ペトロナス系の再生可能エネルギー企業ジェンタリとインフラ…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る