9月27日、機関投資家の気候変動アクション・イニシアティブClimate Action 100+(CA100+)は、ネット・ゼロ企業ベンチマークに照らし、排出量の多いオーストラリア企業14社に対する最新の評価を発表した。

全体的な結果は、特にコミットメントの作成と情報開示において、着実な進展が続いていることを示している。しかし、多くのオーストラリア企業がネット・ゼロのコミットメントを完全に開示しているものの(57%)、移行を適切に開始するための短期的な目標を設定している企業はわずか7%にとどまる。また、それに伴う移行計画は、1.5℃のパスウェイ(開示指標5と6)に整合させるための定量化や資本配分を欠くとした。公正な移行(開示指標9)のスコアに関しては、71%の企業がこの指標の基準を満たしていない結果となった。

オーストラリアにおける14の重点企業の評価は、他の重点企業に先駆けて発表され、オーストラリアの委任状提出時期や今後の年次総会に先立ち、投資家に重要なベンチマークデータを提供する。CA100+は、10月中旬に残りの重点企業を含む136の評価を発表する予定。

【参照ページ】
(原文)LATEST NET ZERO COMPANY BENCHMARK RESULTS SHOW SLOW PROGRESS FOR AUSTRALIAN FOCUS COMPANIES.
(日本語参考訳)CA100+、排出量の多い豪14社に対する評価を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  3. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る