富士通とマイクロソフト、サステナブル・トランスフォーメーション・ソリューションで提携

5月29日、富士通とマイクロソフトは、富士通のUvance事業の拡大を目指し、戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。

本パートナーシップは、両社のこれまでの協力関係を大幅に拡大するもの。5年間にわたり製造業、小売業、ヘルスケア、公共部門において、「サステナビリティ・トランスフォーメーション」に焦点を当てたクラウドソリューションを共同開発・展開するために両社が投資する。

両社は、富士通のUvance事業とマイクロソフトのクラウドを活用して協業し、組織がよりサステナビリティを高め、ビジネスの成長を促進しながら社会的課題によりよく対応できるようにすることを目指している。本パートナーシップは、「持続可能な製造」「消費者体験」「健康的な生活」「信頼される社会」の分野に重点を置く予定である。

ソリューションの例としては、企業が急激な環境変化に伴うリスクを可視化し、自然災害に対応するためのサプライチェーンや復旧活動を構築するための支援、消費者事業者がよりサステナブルで効率的なショッピング体験を提供し食品ロスを防ぐための支援、病院内の電子カルテを連携させて患者データを保護し医療の質を向上させることなどが挙げられる。

本プロジェクトを迅速に進めるため、富士通とマイクロソフトは、今後5年間で28,000人の富士通社員を対象としたスキリング・イニシアチブを実施するために協力した。本トレーニングでは、すべての地域、すべてのソリューション領域において、クラウドのセールスおよびエンジニアリングのトレーニングと認定を提供する予定である。

【参照ページ】
富士通とマイクロソフト、サステナビリティ・トランスフォーメーションを実現するクラウドソリューションの共同開発に向けた戦略的グローバルパートナーシップを締結

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る