4月26日、国連環境計画(UNEP)は砂資源のサステナビリティ強化に関する報告書を発表し、危機回避のための10の戦略的提言を示した。
砂は、生態系サービスの提供、経済発展のための重要なインフラ、コミュニティ内での生活の提供、生物多様性の維持という戦略的役割を担っており、17の持続可能な開発目標(SDGs)すべてに直接的または間接的に関連している。その戦略的重要性にもかかわらず、砂の採取、調達、使用、管理は世界の多くの地域でほとんど管理されておらず、多くの環境および社会的影響をもたらしている。
UNEA 4では、最初の「Sand and sustainability finding new solutions for environmental governance」(UNEP 2019)が、最近まで見過ごされていたこの問題に対する認識を高め、解決策を集め始めた。
砂は最も使用される固形材料であるにもかかわらず、砂採取の膨大な規模と影響に関する世界的な注目は依然として限られている。そこで、「砂とサステナビリティ:危機を回避するための10の戦略的提言」では、砂とサステナビリティに関するさまざまな分野の専門知識を集約し、現在の採取、使用、(誤った)管理状態による影響に注意を向け、正義、公平、技術、経済、政治的配慮とともに、環境持続性のニーズに取り組む上で、世界の砂問題の議題を設定する行動についての提言を行っている。
本報告書は、本テーマに関する世界の専門家からの提言、インタビュー、専門家によるラウンドテーブル、20人以上の主執筆者の直接の貢献によって作成されている。
【参照ページ】
(原文)Sand and Sustainability: 10 Strategic Recommendations to Avert a Crisis
(日本語訳)UNEP、砂資源のサステナビリティ強化に関する報告書を発表