BASFとNoria Energy、世界初の浮体式太陽光発電システムを設置

BASFとNoria Energy、世界初の浮体式太陽光発電システムを設置

3月28日、BASFは2050年までにCO2排出量ネット・ゼロを達成するというサステナビリティ目標の一環として、アラバマ州マッキントッシュの製造拠点に革新的な概念実証用浮体式ソーラーシステムを導入した。Noria Energy初の浮体式ソーラーシステムは、再生可能エネルギーを利用して、製造施設にある景観の良い池の水質を改善するために使用される3つのエアレーターに電力を供給している。

浮体式太陽光発電は、周囲の水温が低く安定しているため、稼働効率が高いなど、通常の陸上式太陽光発電システムにはない利点がある。しかし、浮体式ソーラーシステムには、設計や建設に際しての制約があるため、一般的に資本コストが高くなる。また、設置コストを下げるために、環境にさらされることでシステムの信頼性が低下することがあった。特に、強い太陽光にさらされると、従来のポンツーンでは経年劣化や予測不能な故障につながる。

BASFのプラスチック添加剤事業は、Noria Energyと共同で、信頼性の高い革新的なポンツーン設計を低コストで開発し、これらの課題に対処している。最終製品は、BASFの幅広い光安定剤ポートフォリオ(紫外線吸収剤やヒンダードアミン系光安定剤を含む)を活用し、有害な紫外線による劣化からポリマーを保護する。

【参照ページ】
(原文)BASF and Noria Energy install first of its kind floating solar system at BASF’s manufacturing site in the United States
(日本語訳)BASFとNoria Energy、世界初の浮体式太陽光発電システムを設置

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-2

    環境NGO、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力に気候変動株主提案を再提出

    4月15日、環境NGOの3団体は、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力の4社に対し、気候変動株…
  2. MUFG

    2024-4-30

    MUFG、サステナブルファイナンス目標を100兆円に引き上げ

    4月1日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、サステナブルファイナンスの実行額目標を…
  3. 2024-4-30

    経産省とJPX、SX銘柄2024として15社を選定

    4月23日、経済産業省と東京証券取引所(JPX)はサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX…
ページ上部へ戻る