12月12日、4evergreen アライアンスは、ファイバーベースパッケージングリサイクル性評価プロトコルのベータ版を発表し、このツールは全体として、ヨーロッパにおけるパッケージング製品のリサイクル性を評価するための改良・標準化のフレームワークを作り出すことが期待されている。
プロトコルの開発には、繊維系パッケージングのバリューチェーン全体から75名の専門家が協力し、データを分析し、50以上のリサイクルテスト(約100のサンプルが得られたとされる)の結果を利用した。Cepiのリサイクル性試験方法の結果をユーザーが解釈するのに役立ち、製品が使用している材料の品質とリサイクルプロセスの効率について洞察することができる。
これらの結果はその後、スコア計算ツールに入力され、その製品が標準的な工場でリサイクルされやすいかどうかに基づいて、-100から+100のスコアが提示される。スコアがマイナスの場合は、リサイクル性が低いと判断されるが、浮沈式工場や専門工場でのリサイクル技術に適合する可能性がある。
そのため、このプロトコルはこのような工場での評価も含めて拡張されており、2023年中に開始される予定である。現在の評価プロトコルをテストしているユーザーは、ベータ版を完成させ、将来のアップデートに貢献するためにフィードバックを提供することが奨励されている。
4evergreenは、このツールが、セルロース系繊維で作られたパッケージング製品を、標準的な工場でのリサイクルへの適合性に基づいて評価するために、また、政策立案者がリサイクル性、収集、分別に関する今後の法律の参照点として、セクター全体で使用されることを期待している。
今年初めに発表されたCepi社の試験方法は、産業規模の紙のリサイクル方法を実験室の条件で再現することにより、「理想的な」シナリオでの紙製品のリサイクル性を推定すると考えられている。2025年までにリサイクル可能な紙製パッケージに完全に移行することを期待している。
また、リサイクル性評価ツールであるヘンケルのEasy D4Rソフトウェアは、紙を含む様々な種類の包装材料のリサイクル性を評価し、サステナビリティ・アワード2020の最終選考に残った。
このガイドラインは、特に家庭用や持ち運び用の繊維系パッケージで、現在ヨーロッパで利用可能なリサイクル技術に適合するタイプのものを概説しているという。
【参照ページ】
(原文)4evergreen alliance launches landmark industry tool to assess fibre-based packaging recyclability
(日本語参考訳)4evergreen アライアンスは、繊維系パッケージのリサイクル性を評価する画期的な業界ツールを発表しました。