11月22日、ドイツ小売大手Reweは、「One Love」腕章に関するFIFAの決定を受け、ドイツサッカー協会(DFB)との協力関係を即座に終了すると発表した。
ドイツやイングランドなど欧州7カ国のサッカー協会は、数カ月前にカタール・ワールドカップ(W杯)に向けて、それぞれのキャプテンが試合で多様性や差別撤廃を訴える『One Love』とのメッセージが記された腕章を着用する計画を発表した。しかし、FIFAは大会開幕後の21日に、着用した選手には警告など処分を科すことを明かし、結局取りやめとなっていた。
これに対し、ReweのCEOリオネル・スーク氏は、「Reweグループは、多様性とバラエティの象徴である。私たちにとってサッカーとは、とりわけフェアプレー、寛容、結束を表し、私たちもこれらの価値を支持している」と述べ、「FIFAの態度は、多様性を誇る企業のCEOとして、またサッカーファンとして、絶対に容認できない」と続けた。
Reweはすでに10月にDFBに対して、長年にわたるパートナーシップ契約を継続しないことを伝えており、これはワールドカップとの実質的な関連はなかった。しかし、今回のFIFAの決定とインファンティーノ会長の発言を受けて、同社はFIFAの立場から明確に距離を置き、特にワールドカップに関してはDFBとの契約に基づく広告の権利を即時放棄すると発表した。
【参照ページ】
(原文)Nach Infantino Aussagen und FIFA Entscheidung zu „One Love“ Binde: REWE beendet Kooperation mit dem DFB
(日本語訳)インファンティーノ発言と「One Love」ネクタイに関するFIFA決定後:REWEはDFBとの協力関係を解消