7月28日、持続可能な電池技術企業であるVoltStorageは、エンジンおよび電力システム企業であるCumminsから2400万ドル(約32億円)を調達したと発表した。本投資による収益は、リチウムベースのストレージの代替となる同社の環境的に持続可能なエネルギー貯蔵システムの開発に充てられる予定である。
2016年に設立されたVoltStorageは、リチウムベースのストレージ技術に代わる大量市場の確立を目指し、バナジウム・レドックスフロー技術に基づくエネルギーストレージシステムを開発・生産している。同社のレドックスフローシステムは、希少材料や紛争原料を必要とせず、完全にリサイクル可能である。
また、VoltStorageの研究開発チームは、風力発電所や太陽光発電所のベースロード能力確保に適した、低コストの鉄塩電池の研究にも取り組んでいる。
本投資は、商業・農業・住宅地向けの大規模なレドックスフロー蓄電システムの開発、および鉄塩技術の製品開発に充てられる予定だ。
【参照ページ】
(原文)STORAGE SYSTEMS FOR THE ENERGY TRANSITION: VOLTSTORAGE RECEIVES 24 MILLION EURO IN FUNDING
(日本語訳)持続可能な電池技術企業であるVoltStorage、リチウム代替ソリューションのために2400万ドルを調達