Fidelity、健康・ウェルネスに特化した新しいファンドでESG投資を拡大

5月31日、Fidelity(以下、フィデリティ)は、「フィデリティ・ヘルシー・フューチャー・ファンド(FAPHX)」の運用開始を発表した。

本アクティブ運用の株式戦略は、寿命の延長や改善、人々の健康やウェルネスの向上、健康やウェルネスに影響を与える環境への悪影響の軽減につながると考えられる製品、サービス、技術を持つ世界中の企業への投資を目指す。本ファンドは、ヘルスケア、栄養、メンタルヘルス、大気汚染防止、住宅などのテーマに投資する予定だ。

また、本ファンドは、第三者のESG評価に加え、フィデリティ独自のESG評価の枠組みを使用する。フィデリティが2020年に開始したESG格付けの枠組みは、現状と将来の可能性の両方を判断することを目的としており、当社のESGおよび株式・債券のファンダメンタルズ・アナリストによる分析と議論を活用して、過去と現在のデータに基づく定量評価と、発行体の持続可能性の見通しに関する前向きな定性評価という、異なる二つの評価を策定している。

今回の導入により、フィデリティはESGに特化した23の投資信託とETFを提供する。サステナブル投資商品群は、気候変動対策、代替エネルギー、水、女性のリーダーシップなど特定のESGテーマを対象としたファンドと、複数のESGテーマを網羅した広範なサステナブルファンドで構成されている。

【参照ページ】
(原文)Fidelity Expands Its Sustainable Investment Products Lineup With the Launch of Fidelity Healthy Future Fund

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  2. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…
  3. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る