3月21日、DHLグループは、DHL Express部門による過去最大規模の持続可能な航空燃料(SAF)に関する契約締結を発表した。同社は、今後5年間でbpとNesteから8億リットル以上の持続可能な航空燃料(SAF)を調達する。
本契約により、乗用車40万台分の年間温室効果ガス(GHG)排出量に相当する約200万トンの二酸化炭素の排出を回避できるほか、カーボンニュートラルな長距離便12,000便の運航も可能になる。
SAFは、従来のジェット燃料と比較してライフサイクルでの炭素排出量が大幅に少ないため、市場関係者は、航空業界が気候変動への影響に対処するための重要なツールの一つと位置付けている。bpとNesteが提供するSAFは、廃油から製造されるため、食糧生産と競合する原料の使用や間接的な土地利用の変化を引き起こすことがない。
SAFの使用拡大は、DHLのサステナビリティロードマップの重要な部分を形成している。昨年発表された本ロードマップには、より野心的な気候目標の導入や、役員報酬とESG目標の関連付けを含む、脱炭素化および環境持続性に関する一連のコミットメントが含まれている。
DHLの目標には、2030年までにすべての航空輸送において少なくとも30%のSAFブレンディングを使用することが含まれている。