ICMM、鉱業界の社会的パフォーマンスへの取り組み改善に向け、新たなツールを発表

 

3月1日、国際金属・鉱業評議会(ICMM)は、鉱山会社における社会的パフォーマンス管理のアプローチを強化し、より調和のとれた企業とコミュニティの関係を支援する実用的なツールを発表した。

今回発表した社会的パフォーマンスとは、採掘事業の近くに住むステークホルダーや地域社会に直接的、間接的に影響を与える企業の関与・活動・コミットメントのこと。優れた社会的パフォーマンスを実現するために、企業は社会的・経済的発展に貢献しながら、人と地球への害を回避する強固な管理アプローチとシステムを構築する必要がある。

本ツールは、地域社会や幅広い社会と良好な関係を構築・維持するために、企業が管理アプローチやシステムを強化可能な設計となっており、社会的パフォーマンスの測定や管理、向上が可能な6つの要素・ガイダンスから構成されている。

また本ツールは、ICMMの社会的パフォーマンスに関する複数の既存ガイダンスにも基づいている。これは企業がコミュニティの回復力によりよく貢献するための効果的な提携を助けるICMMの「Partnering for our Common Future」ツール、企業が地域コミュニティの苦情を処理・解決する方法を定めた苦情処理メカニズムガイダンス、企業が鉱山寿命を通じてコミュニティ開発を支援する方法の実践ガイダンスを提供するコミュニティ開発ツールキット等を含む。

【参照ページ】
(原文)ICMM publishes new tools to improve the mining industry’s approach to social performance
(日本語訳)ICMM、鉱業界の社会的パフォーマンスへの取り組み改善に向け、新たなツールを発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-3

    英・豪銀行連合、中小企業のスコープ3把握支援で新会社 50兆ドル市場開拓へ

    6月24日、英ナットウエスト・グループ、豪州ナショナル銀行(NAB)、英スタンダードチャータード傘…
  2. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  3. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る