カーボンマーケットプレイスNCX、EnergizeやJPモルガン、マーク・ベニオフより57億円の資金調達を実施

炭素市場NCX、Energize・JPMorgan・Benioff’s ・TIME Venturesなどの投資家から5,000万ドルの資金を調達

3月2日、森林に特化したカーボンマーケットプレイスを提供するNCXは、新たな自然資本市場の形成に向けた資金調達として、5,000万ドル(約57億円)の調達を発表した。NCXはAIベースのソリューションを用いて、土地所有者が炭素を捕捉するための木材伐採の延期や、炭素クレジットを提供する炭素バイヤーへの接続を支援する。

今回の資金調達は、サステナビリティに特化したオルタナティブ投資マネージャーであるEnergize Venturesが主導し、JP Morgan、マーク・ベニオフのTIMEベンチャーズなどが参加した。

NCXは、マイクロソフトと共同開発したAIプラットフォーム「Basemap」を活用する。本プラットフォームは、土地1エーカーごとの木材と炭素の価値の評価を生成することで、土地所有者が効果的に伐採を延期し、炭素影響を確実に判断できるようにする独自のアプローチを提供する。本ソリューションにより、土地所有者は負担のかかる設定コストをかけずに、炭素クレジット市場に参加することが可能になる。

【参照ページ】
(参考記事)NCX Raises $50m to Fund International Expansion and New Natural Capital Markets

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る