アイルランドの運輸省は12月20日、アイルランド近海での海洋再生可能エネルギー活動を促進するための商業港の戦略を定めた政策を発表した。アイルランドの商業港であるTEN-T(Trans-European Transport Network:欧州横断輸送ネットワーク)港の、新たなインフラ整備のためのEU資金申請も視野に入れている。
アイルランド政府は2030年までに電力の70%を再生可能エネルギーで発電し、5GWの洋上風力発電を行うという目標を掲げていた。2021年11月4日に発表された気候行動計画(CAP21)では、2030年までに再生可能電力の目標が80%までに引き上げられた。また、アイルランドが大西洋の深海に保有する少なくとも30GWの浮体式洋上風力発電のポテンシャルをどのように活用するかも定めている。
同政府は国内の複数の場所で、固定および浮体式洋上風力開発が行われ、大規模な港湾インフラと継続的な運用・保守サービスを提供するための小規模な港湾施設の両方が必要になることは、エンジニアリング、製造、輸送・物流、その他の技術といった分野における雇用創出や新しい企業という点で、地域と国の両レベルで経済的利益を最大化することも狙いの一つとした。
【参照ページ】
(原文)Government sets policy for Ireland’s Commercial Ports to develop infrastructure to support Offshore Renewable Energy
(日本語訳)アイルランド政府、海洋再生可能エネルギー政策発表