シェル、130万kWの浮体式洋上風力発電プロジェクトを買収

シェル、130万kWの浮体式洋上風力発電プロジェクトを買収

エネルギー大手のシェルは、海洋エネルギーに特化した開発企業であるSimply Blueグループと、アイルランドのクレア海岸沖で浮体式風力発電所の開発を計画中のWestern Star ventureの51%株式取得を発表した。

この新プロジェクトは、アイルランド西海岸沖の大西洋に存在する浮体式風力発電の可能性を

利用することを目的としている。本プロジェクトは、シンプリー・ブルー・グループとシェルの浮体式風力発電の専門家によって2段階に分けて開発され、第1段階では300MW~450MW、第2段階では700MW~900MW、合計135万kWとなり、アイルランドの110万世帯以上の電力供給に相当する。

浮体式風力発電技術は、固定式風力発電機よりも深い海域に設置することができ、プロジェクトは沖合35~60kmに設置することが可能だ。タービンをはるか沖合に設置することで、沿岸地域の住民にとって風力発電所の視覚的影響が軽減され、より高い風力エネルギーの可能性を持つ地域に設置することができる。またこのプロジェクトは、現在の電力生産の大部分を占める外国産化石燃料の輸入への依存度を低減するのにも役立つ。

【参照ページ】
(原文)SHELL PARTNERS WITH SIMPLY BLUE GROUP TO DEVELOP WESTERN STAR FLOATING WIND PROJECT
(日本語訳)シェル、130万kWの浮体式洋上風力発電プロジェクトを買収

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-6

    CDPとTNFD、2025年質問票の対応マッピングを公開

    10月22日、CDPとTNFDは、CDP 2025年版企業質問票とTNFD開示推奨項目・指標との対…
  2. 2025-11-6

    ISSB、国際的なサステナビリティ開示の「グローバル・パスポート」構想を発表

    10月30日、ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)は、ロンドンで開催された「IFRSサステナ…
  3. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-5

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    ※2025年11月4日公開済みの記事にTNFDが発行した「Nature in transition…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る