
10月21日、ケンブリッジ大学主導の英国高等教育機関(HEIs)連合は、化石燃料拡大に関与する企業を除外した新たな現金運用ファンドの創設に向け、運用会社を選定したと発表した。この規模は約5億ポンドに達し、短期的な資金運用において化石燃料拡大を資本市場で支援しない選択肢を提供することが目的だ。
この連合は、ケンブリッジ大学を拠点とする「Banking Engagement Forum」によって形成され、英国国内79の大学及び関連機関が参加している。加盟機関は、将来的に資金規模をさらに拡大する可能性も示唆している。
新ファンドは「準マネー・マーケット・ファンド」として位置づけられ、大学のみならず、地方自治体、年金基金、保険会社など、責任ある資金運用を求める幅広い投資主体に魅力的な選択肢となる。英国における気候配慮型投資の潮流を加速させる取り組みの一環である。
除外対象には、以下のように化石燃料拡大に寄与する企業が含まれる。
- 化石燃料企業
- 電力・公益事業者
- 銀行・保険会社
- その他、化石燃料拡大を直接・間接的に支援する企業
また、除外された企業であっても、化石燃料拡大への関与を停止した場合には再度投資対象に戻る可能性がある仕組みが導入される。
このファンドは、2025年末の正式ローンチを予定しており、その前に追加のシード投資家が参加する見込みだ。
(原文)We win £500m UK universities fossil-free cash fund mandate
(日本語参考訳)英国の大学に5億ポンドの化石燃料フリー資金基金の義務付けを勝ち取る
















